当院の特徴
理念
患者様と地域に愛され、安心・安全な信頼される医療を提供します。
基本方針
- 安心・安全で質の高い医療サービスを提供し続けます。
- 患者様に心のこもったサービスを提供します。
- 地域医療の向上に努めます。
- 院外の関係先とともに成長できる関係を目指します。
- 院長と職員が基本方針を実践のため、前進します。
治療理念
院長が、最新鋭の検査機器を駆使し、迅速かつ正確な診断を目指します。それぞれの患者さんの症状や希望に添った治療を行います。当院で対応できない傷病に関しては高度医療機関(市立伊丹病院、近畿中央病院、関西労災病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、兵庫医科大学病院、西宮市立中央病院等)に紹介します。
当院の取組み
当院は「かかりつけ医」として、必要に応じて次のような取り組みを行っています
◇ 健康診断の結果相談等、健康管理に関する相談に応じます。必要に応じ、専門医師・専門医療機関へご紹介します。
◇ 保健・福祉サービスに関する相談に応じます。
◇ 夜間・休日の問い合わせへの対応を行っています。
◇ 受診している他の医療機関や処方されているお薬をお伺いし、必要なお薬の管理を行います。
◇ 日本医師会かかりつけ医機能研修制度 応用研修会を修了しています。
◇ 機能強化加算を算定しています。
※厚生労働省や都道府県のホームページにある「医療機能情報提供制度」のページで医療機関を検索できます。
当院で可能な検査
血液検査・尿検査
心電図・X線検査・各種超音波検査(腹部・頸動脈・甲状腺など)・胃カメラ・大腸ファイバー・血管進展性検査
認知機能検査(簡単なもの)
特定健診・大腸がん検診・前立腺がん検診・ウイルス肝炎検診
診療内容
次のような症状
風邪、発熱、頭痛、関節痛、のどの痛み、鼻水、鼻づまり、咳、たん、疲れ・疲労、だるい、体重減少、立ちくらみ、食欲不振・減退、じんましん など
消化器系
腹痛、便秘、下痢、胃がむかむかする、嘔吐、胸焼け、食欲がない、体重減少など
心窩部痛、胸焼け
食道・胃の病気、膵臓の病気の他、心臓の病気(心筋梗塞など)や尿路系の病気(腎盂腎炎など)のことがあります。
小児や高齢者、糖尿病患者、ステロイド使用者などでは重症疾患でも軽症のことがあります。
腹痛
上腹部痛・心窩部痛を起こす疾患
食道・胃・肝胆道系の病気が挙げられます。
心血管系:心筋梗塞、大動脈解離、腹腔動脈解離、上腸間膜動脈解離など
尿路系:尿管結石、腎梗塞など
呼吸器系:肺塞栓、胸膜炎など
感染症:帯状疱疹、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、肝炎、Fitz-Hugh Curtis症候群、横隔膜下膿瘍、憩室炎、虫垂炎、膵炎、胃アニサキス症など
悪性疾患:胃癌、膵癌、胆嚢癌、胆管癌、結腸癌、腎癌、肝細胞癌破裂など
副腎不全や糖尿病性ケトアシドーシスで心窩部痛がみられることもあります。
下腹部痛を起こす疾患
- 消化器系疾患:虫垂炎、大腸炎、大腸憩室炎、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、鼠径ヘルニアなどがあります。その他、以下の原因疾患があります。
- 尿路系:尿路系疾患前立腺炎、尿管結石症、尿路感染症など
- 婦人科:異所性妊娠、子宮内膜症、卵巣出血、卵巣嚢胞破裂、卵巣嚢腫茎捻転など
- 血管系:動脈解離、大動脈瘤破裂など
- その他:腸腰筋膿瘍、後腹膜出血、ACNES(前皮神経絞扼症候群)など
腹部全体の腹痛を起こす疾患
- 血管系:大動脈瘤破裂、大動脈解離、腸間膜動脈閉塞症、腸間膜静脈血栓症など
- 消化器系:消化管穿孔、消化管閉塞(絞扼性)、急性胃炎、急性腸炎、臓器破裂、膵炎
- 内分泌代謝系:糖尿病性ケトアシドーシス、アルコール性ケトアシドーシス、急性ポルフィリン症
- その他:中毒(鉛、ヒ素など)、IgA血管炎、両側肺炎など
嘔気、嘔吐
- 急性の嘔吐で多い原因は急性胃腸炎、消化管以外の感染症(高齢者の尿路感染症など)、薬剤性もあります。
- 消化器感染症と食中毒は一般的。妊娠も比較的多い。
- 急性胃腸炎:感染性腸炎でウイルス性は乳幼児期にはロタウイルス、成人ではノロウイルスが多い。
- 細菌性ではカンピロバクターが最も多い。
- その他、膵炎、肝炎、胆嚢炎、虫垂炎、腸閉塞、脳神経疾患、代謝性、摂食障害、腸の低運動性、外科手術後、刺激物やアレルゲンの摂取などが原因になることがあります。
下痢
年齢性別でみると、平均男性2.0%、女性1.6%(男性では年齢とともに上昇し、80代で2.6%、女性では20代でピークがあり、2.2%)
大部分の症例で自然軽快するが、時に重大な疾患の兆候であることがあります。
薬剤起因性の薬剤のチェックが必要。頻度の多いものを次に示します。
Mg含有製剤、プロトンポンプ阻害薬、H2受容体拮抗薬、緩下剤、ウルソデオキシコール酸、5-ASA製剤、プロスタグランディン製剤、ACE阻害薬、β拮抗薬、ジギタリス、フロセミド、メトホルミン、NSAIDs、コルヒチン、各種抗菌薬、各種抗癌剤 市販の下剤をダイエット目的で濫用しているケースがあります。
下痢は腸管外病変/全身性疾患で起こることもあります。感染性/非感染姓に分けると以下のようになります。
感染性
- 骨盤内、後腹膜:骨盤炎症性疾患、PID(骨盤内炎症性疾患)/骨盤内膿瘍、腸腰筋膿瘍、穿孔した虫垂炎
- 胆道系感染症
- 肺炎(特に異型肺炎)
- 敗血症一般:黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、TSS(毒素性ショック症候群)などのトキシン関連疾患
- その他;小児中耳炎
非感染性
- 血管系:心筋梗塞、肺塞栓、解離性大動脈瘤、腸間膜動静脈血栓症、くも膜下出血
- 悪性腫瘍:膵臓がん、肺がん、リンパ管転移
- 消化器系疾患:膵炎、胆のう炎、腎梗塞
- 内分泌・代謝疾患:糖尿病性腎不全、尿毒症、副腎不全、甲状腺クリーゼ、ホルモン分泌性腫瘍
- その他:妊娠、緑内障
慢性下痢
炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、過敏性腸症候群、手術後(胃切除後、胆のう摘出、短腸症候群)、吸収不良症候群(乳糖不耐症、慢性膵炎)、慢性感染症(腸結核、アメーバ赤痢、寄生虫、クロストリジム)などが原因です。
便秘
便秘とは、排便回数や排便量が減少した状態。一般的には、週3回以下の排便、便量が1日35g以下、硬い糞便の排出のいずれかのため、排便に困難を感じた状態をいいます。
便秘は一般的に男性より女性に多く、加齢とともに増加します。
厚生労働省の調査では、20〜50歳の男性で0.8%〜1.4%、60歳以上で3%以上に増加。女性は20歳以上の年齢層で4%程度、70歳以上で9%以上と急に増加し、75歳以上では男女とも11%以上となっています。
- 痙攣性 比較的若年者に多く
- 弛緩性 女性や高齢者に多い
- 直腸性 習慣的な便意の抑制や浣腸の濫用が原因
薬剤性便秘
抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、三環系抗うつ薬、カルシウム拮抗薬、利尿剤、鎮痙剤
オピオイド、NSAIDs、向精神薬、抗パーキンソン病薬
全身疾患に伴う便秘
内分泌性
汎下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、褐色細胞腫
代謝性
糖尿病、低カリウム血症、高カルシウム血症、尿毒症、ポルフィリア
神経性
パーキンソン病、多発性硬化症、ヒルシュスプルング病、チャガス病
筋異常症
強皮症、アミロイドーシス
呼吸器系
かぜ症候群 小児で年5−7回、成人で年2−3回かかるといわれています。
せき、発熱、のどの症状・訴え、くしゃみ、鼻汁・鼻閉の症状がよくみられます。
- 普通感冒 2020年1月以降は新型コロナウイルス感染症の可能性もあります。息切れ、強いだるさ、なかなか治らない場合は特に注意しましょう。帰国者・接触者相談窓口で相談してください。
- 咳が強い場合:急性気管支炎、急性肺炎など
- のど痛が強い場合:咽頭炎、扁桃炎、急性喉頭蓋炎など 特に急性喉頭蓋炎は致死的な場合もあります。ヒューヒューや呼吸困難がある時は救急車で病院受診が必要です。
- 鼻水が強い場合:急性鼻炎、急性副鼻腔炎など
- 発熱のみの場合:敗血症、リケッチア、インフルエンザ、肺炎、尿路感染症などのこともあります。
- その他、倦怠感、ぶつぶつ、下痢、腹痛などの症状を伴う場合があります。
風邪は万病のもとともも言われています。症状が辛い時は、我慢せずに、受診しましょう。
息切れ・ゼイゼイ・ヒューヒュー(喘鳴といいます)
救急病院では非常によくみられる症状です。
息切れ(呼吸困難)は、呼吸の不快感のことをいいます。
喘鳴は気道が狭くなってなる音です。
慢性の息切れの半分以上が心疾患・呼吸器疾患です。
主な原因を以下に示します。
- 心疾患:うっ血性心不全、冠動脈疾患、不整脈、心筋梗塞、急性心膜炎、貧血
- 呼吸器疾患:COPDの増悪、喘息、肺炎、結核、肺がん、胸膜炎、膿胸、気胸、肺塞栓など
- 心因性:パニック発作、過換気症候群、疼痛、不安
- 上気道閉塞:異物誤嚥、窒息、急性喉頭蓋炎、アナフィラキシー
- 代謝内分泌:代謝性アシドーシス、薬物
- 中枢性:神経筋疾患による呼吸筋麻痺、アスピリン過量内服
長引くせき
- 肺炎、肺がん、肺結核、COPD、肺塞栓、心不全、気管支喘息発作
- 免疫抑制状態ありの場合:ニューモシスチス肺炎、肺結核、非定型抗酸菌症、サイトメガロウイルス感染症、カンジダ感染症、クリプトコッカス感染症など
- 喫煙あり:喫煙由来のせき、COPD
- ACE阻害薬の内服、百日咳、感染後咳嗽症候群、気管支喘息(咳喘息)、アトピー咳嗽、逆流性食道炎、上気道咳症候群
心臓疾患
動悸、息切れ、胸痛、足のむくみ、呼吸困難などの症状があります。
- 心不全:日本に患者数250万人。心臓のポンプ機能が低下し、末梢臓器の酸素需要に見合う血液が駆出できなくなった状態。
- 不整脈:心房細動が最も重要。心房細動は日本に患者数70万人。
- 虚血性心疾患:狭心症、急性冠動脈症候群、心筋梗塞など。
急性心不全の自覚症状、他覚症状
うっ血症状と所見
左心不全
症状:呼吸困難、息切れ、頻呼吸、起坐呼吸
右心不全
症状:右季肋部痛、食思不振、腹満感、心窩部不快感、易疲労感
低心拍出量による症状、所見
症状:意識障害、不穏、記銘力低下
心房細動
確立されたリスク因子:加齢、高血圧、心不全、心筋梗塞、弁膜症、男性、肥満、アルコール、甲状腺機能亢進症
確立されつつあるリスク因子:①疾患;メタボリック症候群、睡眠時無呼吸症候群、慢性腎臓病、COPD、潜在性甲状腺機能亢進症。②身体的因子・生活習慣;高身長、喫煙、高レベルの耐久トレーニング。
専門病院への紹介のタイミング
- 心不全の心房細動
- 抗不整脈薬が効かない
- 症状のある心房細動
- WPW症候群
- カテーテルアブレーションの適応があり
胸痛
致死的または緊急性の高い胸痛の原因となるものを次に示します。
- 急性冠動脈症候群
- 急性大動脈解離
- 肺塞栓症
- 緊張性気胸
- 食道破裂
- 消化管出血、腹部臓器からの放散痛、胆嚢炎、胆管炎、急性膵炎
糖尿病など内分泌系
喉の渇き、水分摂取が多い、尿の回数が多く、出る量も多い。体重増加または減少、健診で糖尿病を指摘された方
糖尿病の長期合併症は以下のような病気があります
糖尿病性網膜症(失明のリスク)、糖尿病性腎症(人工透析のリスク)、糖尿病性神経障害(しびれなど)
心筋梗塞、脳卒中、末梢動脈疾患(足の切断のリスク)
脂質異常症など代謝疾患
脂質異常症は動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳卒中、末梢動脈疾患)の最も重要な危険因子
健診で異常を指摘された方はご相談ください
- 脂質異常症をきたしうる原疾患があればその治療を行う。
- 個々の患者のリスクを評価して治療方針を決定する。
- まず生活習慣の改善が基本である(次の7項目に注意する)。
- 禁煙し、受動喫煙を回避する
- 過食を抑え、標準体重を維持する
- 肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を抑え、魚類、大豆製品の摂取を増やす
- 野菜、果物、未精製穀類、海藻の摂取を増やす
- 食塩を多く含む食品の摂取を控える(6g/日未満)
- アルコールの過剰摂取を控える(25g/日以下)
- 有酸素運動を毎日30分以上行う
高血圧
心筋梗塞、狭心症、うっ血性心不全、脳出血、脳梗塞、腎不全、末梢動脈疾患などの発症が倍加する。
食塩・アルコール摂取、喫煙、心理社会的ストレス、運動不足などの環境因子および遺伝的要因が高血圧に関与していますので、ライフスタイルの変容により、正常血圧に戻る患者さんもおられます。